ストーリー

DAVIDEについて

私は幼い頃から、絵画や洋画に魅了され、日々絵を描くことに夢中になっていました。

その中で賞をいただいたり、絵の仕事を依頼されることもあり、表現することは自然なことでした。

親戚に宝石商がおり、その店に出入りする中で、ハイジュエリーを日常のように目にしていました。

当時はそれを「高価なもの」や「特別なもの」として意識することはありませんでした。

しかし、私の祖母は違いました。
祖母は一つひとつのジュエリーに思い出を宿し、大切に身につけ、
「娘や孫に守ってもらえたら、こんな嬉しいことはない」とよく語っていました。その時私は深く考えることもありませんでしたが...。

記憶

時が流れ、私は様々な事業に携わることになりますが、その中でも常に心には絵とジュエリーがありました。

幼少期の記憶は、人生に静かに、しかし確かに影響を与えるものです。


そして私はジュエリーデザイナーになる決意を固め、ジュエリー工房での修行を始めました。

創作においては Cartier や Graff などの世界的ブランドから多くの影響を受けましたが、どうしても「何かが違う」という感覚が残りました。

ステータスや流行、華やかさや豪華さ…どれも美しいのに、私の求める本質ではなかったのです。

発見

その答えを見つけたのは、祖母のジュエリーに込められた「記憶」という概念でした。

また、私は古い書物を好み、人生の困難な時期に、先人たちの言葉や物語に何度も救われてきました。

私は祖母のジュエリーに宿る「記憶」と、古書から得た言葉と知恵を込めた、「人の根本に触れる受け継がれるジュエリー」を創りたいと感じました。

DAVIDEは、そんな想いから生まれました。
一つひとつのジュエリーに、選んでくださった方の願いや想いを込め、
やがては世代を超えて受け継がれる“記憶の象徴”となる――
それが、私が目指すジュエリーであり、DAVIDEの原点です。