DAVIDEのプラチナ刻印の拘り|なぜ原型から刻印するのか
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ジュエリーに文字を刻む。
現代では、レーザー刻印が使われることが多い。
正確である。
細かな文字も刻むことができる。
データさえあれば同じ文字を何度でも再現でき、商品ごとの汎用性も高い。
合理的で、効率的な方法である。
DAVIDEも、レーザー刻印という技術を知っている。
それでも、DAVIDEはあえてそれを選ばない。
DAVIDEは、原型の段階から文字を刻む。
そこには、ひとつのこだわりがある。
文字を、後から刻みたくない。
プラチナとともに、文字が生まれてきてほしい。
それが、DAVIDEの考えである。
後から刻むのではなく、最初から刻む
一般的なレーザー刻印では、完成したジュエリーに文字を刻む。
プラチナのリングが完成する。
そこに、最後に文字を刻む。
それは非常に合理的な方法である。
しかしDAVIDEが求めているのは、合理性ではない。
原型の段階で、文字を刻む。
その原型を鋳造する。
すると、刻まれた文字もまた、プラチナとともに生まれてくる。
文字だけが後から付け加えられるのではない。
リングそのものと、文字が同じ工程を通って生まれてくる。
そこに、DAVIDEは意味を感じている。
そして、もうひとつ理由がある。
深さである。
原型から刻むことで、文字を深々と入れることができる。
表面に文字を「印刷する」のではない。
プラチナそのものに、傷跡のように刻み込む。
指で触れれば、その深さを感じる。
光が当たれば、刻まれた文字の奥に陰影が生まれる。
時間が経っても、そこに刻まれたものは残り続ける。
DAVIDEが求めているのは、そういう刻印である。
原型から刻むということ
しかし、原型から刻むことには、大きなリスクがある。
レーザー刻印のように、すべてが正確に同じになるわけではない。
原型を鋳造すれば、鋳造ならではの変化が生まれる。
金属が流れ、固まり、形になる。
その過程で、ほんのわずかな表情の違いが生まれる。
そして、鋳造が終われば磨きがある。
プラチナの表面を整えていく。
その過程で、文字の角が変わったり、深さが変わったりすることもある。
場合によっては、文字そのものの表情が変わる。
つまり、原型の段階で完璧に刻んだとしても、完成したジュエリーが完全に同じになるとは限らない。
そこには、一期一会の変化がある。
同じ原型。
同じデザイン。
同じ刻印。
それでも、完成したものにはわずかな違いが生まれる。
それは、レーザー刻印では起こりにくい。
データから正確に刻むことができるからだ。
同じものを、同じように作る。
それがレーザー刻印の強さである。
DAVIDEが選んでいるのは、その反対側にある。
非合理という美学
正直に言えば、原型から刻印することに、合理的な理由はあまりない。
手間がかかる。
リスクもある。
鋳造や磨きによって、思い通りにならないこともある。
完成するまで、どのような表情になるのか完全には分からない。
レーザーで刻めば、もっと簡単にできる。
もっと正確にできる。
もっと効率よく作ることができる。
それでも、DAVIDEは原型から刻む。
なぜか。
そこに、ロマンがあるからだ。
プラチナが生まれる瞬間から、文字もそこに存在している。
鋳造によってプラチナとともに形になり、磨きによって表情を変えながら、最後にひとつのジュエリーとして完成する。
その過程そのものに、DAVIDEは魅力を感じている。
完璧に管理されたものではない。
完全に均一なものでもない。
そこには、職人の手があり、素材の変化があり、偶然がある。
そして、そのすべてを含めて完成する。
それが、DAVIDEの刻印である。
傷跡のように刻む
DAVIDEがプラチナに刻む言葉は、単なる文字ではない。
ダビデ王の詩。
信念を思い起こすための言葉。
守るべきものを思い出すための言葉。
戦い続けるための言葉。
だからこそ、表面に軽く刻まれているだけでは足りない。
もっと深く。
もっと強く。
まるで傷跡のように。
プラチナそのものに刻み込む。
文字を消えないものにするというだけではない。
その言葉が、最初からそのジュエリーの一部であったようにする。
プラチナとともに生まれ、プラチナとともに存在する。
それが、DAVIDEが求める刻印である。
ただのロマン
このこだわりは、合理的ではない。
レーザー刻印の方が正確で、効率的で、扱いやすい。
原型から刻むことには、リスクがある。
それでも、DAVIDEはこの方法を選ぶ。
理由を突き詰めれば、
ただのロマンなのかもしれない。
しかし、それでいい。
むしろ、そこにこそ価値がある。
ジュエリーは、必ずしも合理性だけでつくるものではない。
誰かが見れば、無駄に思えること。
誰かが見れば、非効率に思えること。
それでも、どうしても譲れないこと。
DAVIDEにとって、それが原型から刻むということなのだ。
効率よりも、意味を。
正確さだけではなく、表情を。
完成品だけではなく、生まれてくる過程を。
そして、何よりも、
プラチナと文字が、ともに生まれることを。
それを選ぶ。
それが、DAVIDEの刻印へのこだわりである。